MI:GF-H76W:4G93:BK:ROTOR割れ:振れの兆候もPAJERO_IO ( 自動車 ) - 車QF - Yahoo!ブログ
MI:GF-H76W:4G93:BK:ROTOR割れ:振れの兆候もPAJERO_IO
事前にふれの兆候もあったようなので、割れ、変形が進んでいたのか
http://www.haspa.or.jp/members2/topics/troublechute/22/04-02mechanic.gif
MI:GF-H76W:4G93:BK:ROTOR割れ:振れの兆候もPAJERO_IO ( 自動車 ) - 車QF - Yahoo!ブログ
MI:GF-H76W:4G93:BK:ROTOR割れ:振れの兆候もPAJERO_IO
事前にふれの兆候もあったようなので、割れ、変形が進んでいたのか
http://www.haspa.or.jp/members2/topics/troublechute/22/04-02mechanic.gif
コメント(7)
パジェロイオ
/ 平成12年 GF-H76W/ 4G93 14万km強
トラブル車は三菱だが、「他のクルマでも同じ理由で発生可能性があると思う」という、会員工場からの報告です。
http://www.haspa.or.jp/members2/topics/troublechute/22/main022.html#22-12
2012/9/8(土) 午後 3:49
HASPA NEWS4月号の七転八倒コーナーに「ローターディスクが割れた」事例が報告されていました。
原因は「凍結防止剤による腐食」で、レポートは「下まわりの洗浄をユーザーに勧めよう」ということでまとめられていました。・・・が、まてよ、はたして、そんなトラブルが下まわりの洗浄だけで防げるか?と、いう、疑問が沸き、投稿させていただきました。
というのも、仮に車検整備に付随して、下まわりの洗浄とシャシブラック塗装を定期的かつ確実に行ったとしても、行う周期は2年に一度、しかも、通常、ローターの“隙間塗装”などは行わないので、その程度の作業でローターの割れは防げないだろう、とツッコミたくなったのです。
2012/9/8(土) 午後 3:53
ご承知の通り、ローターは鋳鉄で出来ていますが、鋳鉄は工業製品の素材としてずいぶん昔からあり、「溶けた鉄を型に流し込む」だけの“枯れた技術”だと思われがちです。しかし、同じ砂型を使っても、溶解した「湯」の温度から、注ぎ込むタイミング、「湯」の成分の違いによって出来上がる製品にムラが出来、なかなか奥の深い、高い技術が必要と知りました。
砂型は、その乾燥の度合いや中子の焼成具合の違いによって「注湯」したときのガスの発生度合いが違い、出来上がった製品に“鬆(す)”が入ったりもするようで、それを「職人技」によって安定した製品を作り出しているのですから、4月号の記事にされた車は、たまたま、「見えない欠陥」が内包されていて、若干、製品の寿命が短かくなっただけではないかと推測するのです。
2012/9/8(土) 午後 3:53
かくいう私は、実は、以前からブレーキの「鳴き」や「ジャダー」の原因には興味があって、その発生に、ローターディスクの材質もが重要なファクターであると判ってきたので、ローターディスクの製造法などについて、真剣に調べたことがあります。
ローターディスクは、鋳造ですが、鋳型を作るのに、様々な方法があり、例えば、ベンチレーティッド・ディスクであれば、中間にあるフィンを整形するために中子が必要ですが、その中子の設計ですら各社、各様のやり方があるのです。
2012/9/8(土) 午後 3:54
日産のセレナについていたローターは、アウターとインナーのローター型にそれぞれ中子を組み込み、それらを合わせて一つの型に仕上げているらしく、フィンの中央に合わせ面が出来ていました。ところが、別の車では、そのような合わせ面は見あたりませんし、外国車の一部では、鋼鉄製のピンを鋳型に仕込んで、同時に鋳込み、組み立てるような設計になっているのもあるようです。
材質については、FC20とか、FC30などの、ネズミ鋳鉄で、特に強度を求めている様子はないのですが、その組成を左右する鋳造時の温度管理や、鋳型の湯道の取り方に様々な工夫がしてあります。
溶けた鉄を型に流し込むから均一なものが出来上がるのかと思ったら大間違いで、流し込む湯の温度が高すぎたり、ガス抜きが不十分だったりすると「鋳鬆」が出来たりするのです。また、流し込んだあとの冷却速度が速すぎると「白銑」となり、堅くてもろくなってしまうし、遅いと黒鉛の針状組織が成長しすぎる、と。
2012/9/8(土) 午後 3:55
昔からやっているから、鋳造技術が「枯れた技術」みたいに思われがちなのですが、こういった調べものをしていると、鋳造作業は、大変高度な製造技術であることが判ってくるのです。
今回の、割れたローターに関して言えば、中子の合わせ面が基準よりも少し多めにずれていたか、あるいは流し込む湯の温度が、その成分(鋳鉄の成分につては、かなりおおざっぱで、最終的に引っ張り強度が基準値以上あればOKみたいなところがあるので、あのローターを製造したロットの成分に何かまずい物が含まれていたんじゃないかとか)が、少しずれていたのではないかとか、いろいろ考え、想像する訳です。
だから、七転八倒のトラブルシュートレポートに書くならば「車検時に、下まわりの洗浄とシャシブラックの塗装を勧めよう」ではなく、「こういったこともあるので、もっと定期点検の入庫を促進し、点検入庫時にはローターディスクの割れについて、ローターの打音点検で確認しましょう」とまとめたほうが良かったのではないか、と思ったのです。
2012/9/8(土) 午後 3:56
ちなみに、今回のディスクローターの材質は「普通鋳鉄」なので、強度は、それほど期待されていませんが、ハブが破損したあるメーカーのトラックの場合は、原因が設計に問題があったとされてはいました。使われていた素材の「ダクタイル鋳鉄」の強度不足もあったようですがね。(ダクタイル鋳鉄の、鋳造には普通鋳鉄以上にノウハウが必要らしいので、あるいは、その辺りの技術伝承が確実に行われてはいなかったのかもしれません)
でも、「ローターの割れを洗車で防ぐ?それは、無いやろ」なんてツッコミを入れたのが私だけだと聞いて、それについてはちょっと寂しいものがあります。(笑)
兵整振で、こういった品物を実際に製造している現場の見学ツアーなどを企画してもらえたら、いい勉強が出来ると思うのですが、いかがでしょうか。
2012/9/8(土) 午後 3:57